猫でもわかる実質0円と一括0円の違い
携帯電話を購入する際に売り場では0円と書いてあるのをよく見ると思う.
なんとなくお得な感じはするのだけど,実際のところどうなのかというのを説明してみる.
0円といっても実質0円と一括0円の2種類があって,このふたつでは雲泥の差があるのだ.
違いを表す図を作ったので見て欲しい.
図を見れば分かる通り,一括0円が圧倒的にお得なのだ.
むしろ,実質0円は全く0円ではなく分割払いの意味だ.
実質0円は「端末代が分割,その分を割引で相殺」
一括0円は「端末代なし,割引のみあり」
ということで例えると,
実質0円「毎月,不味いごはんと美味しいごはんで相殺」
一括0円「不味いごはんは最初に全部免除,毎月は美味しいごはんのみ」
のようなことだ.
例えば,iPhone5s(16GB ドコモプレミア購入プログラム MNP乗り換え)にて実質0円と一括0円の場合で比べてみよう.
端末代
実質0円 → 2940円(毎月の端末代) × 24ヶ月 = 70560円
一括0円 → 0円(毎月の端末代) × 24ヶ月 = 0円
端末代と割引
実質0円 → 2940円(毎月の端末代)- 2940円(毎月の割引) × 24ヶ月 = 0円
一括0円 → 0円(毎月の端末代)- 2940円(毎月の割引) × 24ヶ月 = -70560円
毎月の支払い
実質0円 →
2940円(毎月の端末代)- 2940円(毎月の割引)+ 0円(月額基本料金 のりかえ割により無料)+ 315円(spモード) + 5460円(パケット定額) = 5775円
一括0円 →
0円(毎月の端末代)- 2940円(毎月の割引)+ 0円(月額基本料金 のりかえ割により無料)+ 315円(spモード) + 5460円(パケット定額) = 2835円
となり,実質0円と一括0円では毎月2940円の差が生まれ,2年間では70560円もの差が生まれる.
ということで,実質0円は見かけても興味を持たずに,一括0円の案件を探していこう.
なお,一括0円はMNP,つまりキャリア間の乗り換えの場合によくあるので,機種変更はせずにぜひMNPでキャリアを乗り換えよう.